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染め物  ページ4

お相手がふわふわしてます
ご自由にお考えください

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ただつまらなかっただけなんだ

通知が来て、現場に行って
犯人を捕まえる
もちろん逃げられることもある

けどそれだけで
変わり映えのない日常だった

そんな私の心を見透かしたのか
目の前にいるロボットは私に手を差し伸べてきた


『…なんの冗談?』



kin「つまらないんでしょう?こちらは楽しいですよ」



楽しい


ロボットである彼がそういう感情を持っているのは少し驚く



rdr「んー?何やってんの?」



こちらによってくるのはレダーさん
…おそらく、ケインを闇へと落とした人



kin「勧誘です」


rdr「…へぇ」



どこか含みのある返答をしたと思ったら
此方を見てくる

彼らはきっとわかっているのだろう
即答でNOを言わない私のことを

私の心を




遠くでサイレンの音が響いている


私は





冷たい彼の手を取った



『…後で連絡する』


kin「わかりました」



汚職罪は罰金額が高い
やめてからの方が互いにいいだろう

近くに止めてあった車に乗り込み本署へと戻る
自分で選択したはずなのに
心臓がやけにうるさい


辞めるためには上に伝えないといけない
今いて、手が空いている上の人は



…皇帝だ



《皇帝、話したいことがあるから本署にきて欲しい》


nks〈わかったぞ!〉



何も知らないからこそ、元気よく返ってくる
そんな彼の様子に胸が痛む

きっと、やりたいことができたと言えば
喜んでくれるんだろうな



nks「なんだー?話したいことって」


『警察、辞めたくて』



隠す必要もないから、車から降りたばかりの皇帝に伝える
その瞬間、騒がしかった駐車場は静まり返った




hnrn「なんでぇ!?」


sb「警察つまんなくなっちゃった…?」


mkd「Aセン居なくなるの!?」



nks「何で辞めるんだ?」



『…やりたいことが、出来たからです』


そう言葉を返した瞬間
暖かい手が私の手を取った




sb「それは、警察と一緒にできないの…?さぶ郎達と一緒に警察はやっていけないの?」




手から伝わる温度がついさっきまでとは違って頭がぐちゃぐちゃになりそうだ



『出来なくはないけど、辞めた方がずっといいから』



汚職という手順を踏んで仕舞えばできる
けど、組織に迷惑はかけられないから




 

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作者名:泡沫 | 作成日時:2024年4月18日 8時

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